型月初心者のFGO備忘録

FGOなどのゲームプレイ日記です

旅を振り返る(中編)

 

では引き続き、旅を振り返っていきたいと思います。各章のネタバレを含みますので、未クリアの方はご注意ください。

 

 

「第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット

私の好きな章その2です。タイトル通り、円卓の騎士たちと獅子王ことアーサー王がメインのお話で、ナビ鯖は【輝けるアガートラム】ベディヴィエールです。fate世界ではアルトリアと並ぶ古参(初登場は『fate/stay night』のfateルート)の騎士ですが、彼が掘り下げられたのは恐らく初めて……のはず。

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自称小物の彼ですが、ぶっちゃけ私は円卓の騎士の名前も逸話も知らないアホなので全く違いが分かりませんでした。ランスロットとパーシヴァルは辛うじて聞いたことあるなー、というレベル(多分グラブルの影響です)。そんなベディと一緒に獅子王を正すぜ!というのが6章の内容なのですが、ベディはアーサー王の執事役というか、ガンガン戦うよりもお傍に控えるという感じの騎士です。一癖も二癖もある円卓の中で貴重な常識人枠、スタンダードな忠義の騎士。アーサー王の最期を看取った、最も信頼の篤い騎士の一人であり腹心の部下です。彼はアーサー王の臨終に際して聖剣の返還を命じられるのですが、聖剣の加護を知っていたベディは「王を死なせたくない」一心でついに聖剣を返せなかった。誰よりも「人としての王の幸せ」を願っていたはずのベディが、王を「死ぬことのできない存在」にしてしまった。そんなIFのベディが『FGO』のベディヴィエールです。

そのため、聖剣を持ったままのベディもまた死ぬことが出来ずに1500年の間孤独に王を探し続け、身体も心もボロボロで、何とか形を保っている「生前のベディヴィエール」が特異点に現れた「変質してしまったIFのアーサー王」を倒し、ようやく聖剣の返還を果たす。その功績が認められ、ベディヴィエールは英霊の座に召され、カルデアに召喚される。……というところまでが6章なんですよ。ええ。うちのカルデアみたいに「すでに英霊になったベディヴィエール」がいたたまれなさそうに後ろに控えてるというのは極めて異例な事態です。やっちゃったんだぜ☆

 

というわけでシリアス部分は語ったので好きなギャグパートの話でも。6章の最後はずっと泣いてたんですが、ギャグも面白いんですよねこの章。

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ここは普通に「ランスロットGJ!」というシーンなのですが、マシュと融合した英霊・ギャラハッド(ランスロットの息子)の影響(?)で辛辣な評価を受けます。とはいえ、何となくマシュも楽しんでいるように見えるので、甘えられる相手が出来て嬉しかったんじゃないかなーと。多分ギャラハッドも嬉し恥ずかしだったんでしょう。うっかり狂化の解けたバーサーカー時に遭遇してしまったらもうちょっと罵倒されるかもしれませんけどね。アインツベルン相談室をマシュ(ギャラハッド)が見てたら「お前が言うな」と盾でゴツンとやられてたのでは。

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ちなみに息子だけでなく、円卓の騎士にもネタにされています。イジりにも最適な理想の騎士、流石です。

 と、ここまで読んで頂いた方ならもう分かるとは思いますが、私は円卓の騎士が大好きです。アルトリアもモードレッドも、ランスロットもガウェインもベディヴィエールもトリスタンも、アーサーもアグラヴェインもめちゃくちゃ好きです。そして6章は大まかには彼らの話です。つまり、語り出すとキリが無い。1~5章は特に印象に残った部分のみスクショしていたのが、6章以降スクショの数がめちゃくちゃ増えるので、画像も交えて紹介していたら本当にキリがありません。なので、本当にさらっといきます。ただ、当カルデアで活躍してくれているメンバーについては個別記事を書く予定ですので、またそこで軽く触れると思います。

 

という訳で6章はこの辺りで。私の大好きなファラオ・オジマンディアスやニトクリスちゃん、アーラシュ兄貴とハサン先生も、メインではないかもしれませんが見せ場ばっちりなので6章はすごい。個人的に6章のMVPはベディとアッくんことアグラヴェインに差し上げたいです。アッくんがぐだに従うイメージが全く湧きませんが(うちは女主人公ですし)、シータちゃんやエレシュキガル共々実装待ってます!!!!

 

 

 

「第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア

私の好きな章その3。というか、この章が一番好きかもしれません。6章はどちらかと言えばしんみりとした『忠誠』の話でしたが、7章は少年漫画的な熱さを持った『戦い』の話です。ナビ鯖はキャスター仕様のギルガメッシュ(生前)……だと思うのですが、章題は【天の鎖】。ギルは『天の楔』で、『天の鎖』はエルキドゥだったように思うのですが、ナビ鯖はキャスギルで間違いないでしょう。エルキドゥ(?)も重要人物の1人ですが、少なくともナビ鯖ではなかったはずです。

長くて熱い7章をざっくりまとめると、ギルガメッシュが治めるウルクの民や彼が召喚したサーヴァントと共に、滅びの運命に立ち向かおう!という話です。マーリンやアナ(メドゥーサ・リリィ)、イシュタルにエレシュキガルやケツァル・コアトルといった女神(一応ゴルゴーンも)が仲間になってくれるのでチート感がすごいですが、相手がティアマト神なので普通にヤバいです。このティアマトは風属性ではないので、気軽にマグナを狩りにいったりしてはいけません(何の話だ)。

エレシュキガルやケツァル・コアトル、果てはゴルゴーンやキングゥといった「敵」が仲間になってくれるという個人的に大好きな熱い展開がてんこもりなのですが、何よりもこの章、ギルガメッシュがヤバいです。SNのfateルートにおいてのギルガメッシュは「終盤になって突然登場し、セイバーにマジキチなプロポーズをかましては嫌がられる当て馬的存在だが、無駄に強いせいで激しく迷惑な金ピカ野郎」です。あと、変に台詞が変態臭いです。zeroでは少なくともSNよりは理解出来る存在で、格好良いところも無くは無いのですが、主人公側のサーヴァントではありませんし、寧ろ主人公を地獄へと追い詰めていく一味の一員です。私は『Fate/EXTRA』シリーズは触ってないので知りませんが、ここで初めて「味方についたギル」が描かれたらしく、ならばFGOのギルはというと「EXTRAとも違う味方側のギル」になっています。つまり、SNと違って超格好良い。そして外見からは判別出来ませんが、7章のギル、つまりキャスギルはエルキドゥとの別れや霊草探索を終えた後の落ち着いた晩年のギルです。なので、いつもの我様節は比較的控えめです。もちろんギルガメッシュなので我様ではありますが、実際めっちゃ偉いのである程度は仕方ない。話を進めるごとにギルが優しくなっていくのが分かって、主人公共々嬉しくなること間違いなしです。

 

ちなみに7章の癒しはシドゥリさん(ウルクの神官)とアナです。アナは冷静な口調で常にマーリンを殺そうとしている子ですが(語弊)、基本的にとても可愛いです。お花畑で遊びたい。あとアナのフード猫耳っぽくてめっちゃ可愛くないですか?

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ちなみに夜更けに一人で奇行・痴態を行っているマーリンを見つけたら私は即座にアルトリアを呼びます。

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あと、この選択肢がめちゃくちゃ好きです。でも多分、「マーマンに響きが似てるから」じゃなくて「耳の飾りがエラっぽいから」エラ呼吸しろって言われたんだと思うよ。ちなみにマーマンが何か分からなかったのでググったところ、どうも人魚のことらしいです。お前は人魚というよりはウーパールーパーっぽいから安心してくれ、マーリン。

 

 

 

 

「終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン」

それではさくっといきましょう。『Fate/Grand Order』第1部最終章です。サブタイトルは【極天の流星雨】で特定の誰かを指している訳ではないのですが、この終章のナビ鯖はどう考えても1人なので問題ありません。キャスター・ソロモン、その人です。

 

 この神殿で72の魔神柱と交戦することになり、今までの特異点での縁を頼りに英霊たちが駆けつけてくれるのですが、

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その一番槍、まとめ役になってくれるジャンヌがめちゃくちゃ格好良いんですよね。確か何かのPVにも使われていてすごく印象に残っている台詞なのですが、「この惑星のすべてが、聖杯戦争という戦場になっていても。」と改めて言われると「そういえばめっちゃ規模大きいよなあ」と思いますね。

ちなみに【極天の流星雨】は恐らく、ここに集うために駆けてきた英霊たちの軌跡なので、敢えて言うなら対象者は1~7章までに登場する英霊全員です。味方だけではなく、メイヴや円卓といった敵側だった鯖も来てくれるのがいいですよね。

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戦闘の前後に会話があるのですが、はしゃいでいるオジマンが可愛い。あと、既に色々言われていますが、巌窟王の登場の仕方は本当にずるいですね。ぐだが絶望しかけたタイミングであの(クソうるさい)笑い声を発しながら「だが!俺を呼んだな、リツカ!」とやってくる(ちなみに私は基本「アンジー」という名前でプレイしていますが、特に意味も無いしこのブログでは男女共通のデフォルトネームである「藤丸立香」でいこうと思います)。

基本的に特異点での出来事は忘れるものらしいですが、この巌窟王、絶対覚えてます。まあこの神殿の中ではみんな結構覚えてるっぽいですけどね。ただ、アヴェンジャーはクラススキルに「忘却補正」というものがあるので、仮にカルデアに召喚された場合でも覚えているのかもしれません。

割と相棒っぽい巌窟王(彼氏面とも言われていますが)を、ヒロインであるマシュは知らないというのも何かいいですよね。表の相棒、裏の相棒、という感じがします。

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ソロモン……というかロマニについてはお伝えした通りFGO最推しですし、個別に語るつもりなのでまた今度。ラスボスは結局ソロモンではなくゲーティアだった訳ですが、ソロモンを騙っていた時よりもこの「ゲーティア」としての方がラスボスっぽくていいですよね。存外愛着が湧いてしまったのでまた会いたい気もするんですが、まあ、無理でしょうね……。なんか思ってたより分かり合えそうだったし、「人類愛故の人理焼却」っていうのがどうしようもなくて好きです。

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こんなにも青空が眩しいなんて。こんなにも晴れ空が悲しいなんて。この空を、あなたと見られればよかったのに。

リアル時間2017年3月3日の深夜0時、1時間くらい本気で涙が止まりませんでした。FGOをプレイし始めて37日。いつの間にかこんなにも私はこの物語を、ロマニ・アーキマンというキャラクターを愛していたのだなあと思いました。泣きながら、溜めていた石で「人理修復お疲れ様ガチャ」と称してストーリー召喚を回しました。カルデアに4人目の金鯖がやってきました。マリー・アントワネット。奇しくも、彼がファンだというサーヴァントでした。彼が居たならば、きっと喜んでくれただろうに。入れ替わりでやってきた王妃様をロックして、私はまた泣きました。

 あまりにも悲しかった私は、少しの救いを求めてネットサーフィンに繰り出し、原作者である奈須きのこ先生のブログ『竹箒日記』に辿り着きました。年末に公開されたその記事には、この終章の後の話、エピローグのようなものが書き下ろされていました。

 

『“はーい、入ってまー―――って、うぇええええええ!?
 誰だ君は!? ここは空き部屋だぞ、ボクのさぼり場だぞ!?
 誰の断りがあって入ってくるんだい!?”

 いつか見た、まだ名前も知らなかった頃の思い出を聞く。
「――――――」
 無論、幻聴であり、錯覚だ。
 遠くから聞こえるスタッフの笑い声が、そういう風に聞こえただけの話。
 俺/わたし は 顔を上げて/うつむいて、唇を噛んで、 こみ上げるものを必死に堪えた。
 それがあの人物に向ける、当然の感謝だと信じるからだ。

 さよなら、ドクター・ロマンティック。
 この空耳が、いつか美しいものに変わりますように。』

 

2016年12月26日の竹箒日記の記事から引用させて頂きました。

私はきっと、「さよなら、ドクター・ロマンティック。この空耳が、いつか美しいものに変わりますように」というフレーズを、この先ずっと忘れないでしょう。こんなにも胸を打つ、素晴らしいフレーズに出会ったのは『スーパーダンガンロンパ2』の「君は絶望という名の希望に微笑む」以来でした。どちらも本質を知ってこそ響く言葉です。「ロマンティック」という言葉に対する彼の思い入れをぐだーずは知っていたのか、知らなかったのか。浪漫に憧れ、そう呼ばれたがった男への最大の手向けだと思いました。

これにトドメを刺されて私は布団の中で泣きじゃくりましたが、本当に素晴らしいと思います。まだ竹箒日記を読んでいない方がいたら絶対に読んでください。出来ればこれだけじゃなくて、6章の円卓について触れた記事も出来れば読んでください。鳥野郎を見る目が変わるかもしれません。

 

 

 

という訳で、これで6章・7章・終章の振り返りは終了です。次回は新宿の振り返りとざっくりしたまとめです。それが終わればようやくサーヴァント紹介やらロマニの話が出来ますので、もう少し頑張ります。